「誰にでも言うわけじゃない。茜が嫉妬するなんて嬉しい。俺はお前しか見えてない。馬鹿だな」
ぎゅっと肩を抱き寄せる。
「海斗。どうしよう。とりあえず、何の解決にもなってないような気がするの」
「まあ、そうだな。でも、突破口は見えた」
「え?」
「任せておけ。お前の彼氏の仕事はなんだ?もめ事解決も弁護士の立派な仕事だぞ」
かっこいい。すごいな、海斗。
「どうした?そんな目で見られたらキスするぞ」
驚いて下を向いた。
「可愛い奴。昔から茜は感情が目に出るんだけど、その目は俺のこと好きになったんだな。よくわかる。早く帰ろう」
私の手を握る。車の助手席を開けてくれた。車に乗ると海斗がメールを確認している。



