「伯母様。嬉しいです。ありがとうございます」
「ありがとうございます」
海斗も一緒に頭を下げてる。
そこで伯母様とは別れた。
玄関を出て、歩きながら海斗が話し出した。
「伯母さんはきっと大変だったんだろうな。お子さんがいないのを会長達に色々言われたんだろう。気の毒だ。とてもいい人なのにな」
「……本当だよ。伯父さんにはもったいないよ」
「あはは、全くだな。美人だしな。社長はたぬきみたいなのに」
海斗の腕をつねった。
「痛い、何するんだよ」
「美人とかすぐ言う。だから、口がうまくて信じらんないって言ったんだよ」



