拓真side
朝の目覚めは紗菜の行ってきますのキスだった。
完全に目が覚めたころにはもう紗菜はいない。
土日はいつもこうだ。もう慣れたし、自分もサッカー部で土日を部活に費やしてきたからわかる。でもやっぱり寂しい…
特に今日は予定がないからもうちょっとゴロゴロしたら家事でもやろうかな、
俺よりも紗菜のほうが働いているから家事は俺が積極的にやるようにしている。
まずは洗濯物。その次に掃除をしてお昼ご飯を食べて買い出しに行ったらもう夕方。
紗菜が6時頃帰ってくるみたいだからそれまでにある程度のご飯の準備をする。今日は紗菜が好きな麻婆豆腐がメイン。

6時になって紗菜が帰ってきた。
帰ってくるなり今日の練習試合の話を始めた。紗菜は高校生の時からおしゃべりだった。でもそれが嫌だと思ったことはないし、むしろ嬉しい。だって何にも隠し事してないみたいじゃん
紗菜に「いつも話を聞いてくれてありがとう」と言われた  でも何もしていない。ただ聞いただけでお礼を言われたのだ。紗菜はいつも優しいっていうけど紗菜のほうが何倍も優しいし優しくしてるのはもっと俺を好きなって欲しいから何て言えないけど