次の日、土曜日なのに私は拓真よりも先に起きた。
なぜなら、私は部活の練習試合があったからだ。 私は硬式テニスの顧問をしている。
テニスは好きだし、部活の子もみんな大好きだけど、拓真とゆっくり休日を過ごせないのは悲しい…
まだ寝ている拓真に「行ってきます」と言ってキスをして出てきた。
拓真が起きていたことも知らずに私は部活へと行くのだった。

練習試合が終わったのは2時過ぎだった。そこから5時までは学校に残って作業をしてから帰る。
家に着くころにはもう6時を回っていた。
「ただいまー! 遅くなってごめんね。」
「おかえり紗菜。」と玄関まで来てくれた。
「お風呂沸いてるよ、ご飯ももうすぐできるけどどうする?」
「先ご飯がいいなー お腹すいた」
「今日はね麻婆豆腐とお味噌汁とサラダだよ。」
「やったー! 拓真の麻婆豆腐好きだから嬉しい!」
そういいながら、2人でリビングに向かう。
ご飯を食べながら私は今日の練習試合の話を拓真にする。
「今日ね初めて組ませてみたペアがいるんだけどその二人が思っていた以上に相性がいいみたいでね・・    」
拓真はいつもそうだ。ちゃんと私の話を聞いてくれる。それは高校生のころから変わらない。
「ありがとう拓真 いつも話を聞いてくれて」
「こちらこそいつも話してくれてありがとう。」
土曜日に何で仕事しなきゃいけないのかなっていつも思うけど拓真が話聞いてくれてるから頑張れるよ大好き♡
その後は疲れてると思うからって一番風呂譲ってくれてその間にお皿洗ってくれたみたい。
マジで神の旦那だと思う。
私が家事出来ないのもあるけど洗濯物とか掃除とかも基本拓真がやってくれている。
控えめに言ってもやっぱ神だわw