10時に一限が終了。15分休憩開始だ。
大抵、私は輝月と一緒にいることが多い。
もちろん、他の女子生徒とも会話することが多いが、輝月が来ると逃げてしまう。
一瞬、輝月が嫌われているのかと思ったが、どうやら違うらしい。
私には理解できなかったけれど、輝月と一緒にいる方が楽しいので気にしないことにした。
そういえば、時々、男子生徒に呼び出される。
「赤宮白愛って君?」
ほら、こうやって。
「はい、そうですけれど……」
「ねぇねぇ連絡先教えてよ」
その度にこうして連絡先を交換したがる。
今日の訪問者は一つ上の先輩だった。ネクタイの色で学年が判断できる。
私たちが赤、二年生が白、三年生が黒だ。
どうして交換したいのか分からないけれど、きっといい事はないだろうから断っている。
「すみません。仲良い人としか交換しないので」
「そんなこと言わずにさ。先輩の言うこと聞けよ」
こうして強引に交換したがる人もいるけれど、大体、すぐに怖い顔をして逃げて行く。
その大半の理由が私の後ろを見ていることに気がついてはならない。
「てめぇ、卑怯な手を使ってんじゃねぇ!」
捨て台詞はこんな感じだ。
大抵、私は輝月と一緒にいることが多い。
もちろん、他の女子生徒とも会話することが多いが、輝月が来ると逃げてしまう。
一瞬、輝月が嫌われているのかと思ったが、どうやら違うらしい。
私には理解できなかったけれど、輝月と一緒にいる方が楽しいので気にしないことにした。
そういえば、時々、男子生徒に呼び出される。
「赤宮白愛って君?」
ほら、こうやって。
「はい、そうですけれど……」
「ねぇねぇ連絡先教えてよ」
その度にこうして連絡先を交換したがる。
今日の訪問者は一つ上の先輩だった。ネクタイの色で学年が判断できる。
私たちが赤、二年生が白、三年生が黒だ。
どうして交換したいのか分からないけれど、きっといい事はないだろうから断っている。
「すみません。仲良い人としか交換しないので」
「そんなこと言わずにさ。先輩の言うこと聞けよ」
こうして強引に交換したがる人もいるけれど、大体、すぐに怖い顔をして逃げて行く。
その大半の理由が私の後ろを見ていることに気がついてはならない。
「てめぇ、卑怯な手を使ってんじゃねぇ!」
捨て台詞はこんな感じだ。