真っ白な血

とりあえず父も母も茶愛も仲良く私と紅斗くんだけにしてくれたので、二人で仲良く手を繋いで歩く。

屋台を見て回ったり、時間になれば花火も見た。大きな花火の音に大きな音楽。頭がガンガンするけれど、携帯を開いて花火の動画を撮った。

高校最後の祭りで見る花火は美しく、忘れないだろうなと感じた。尚更、隣で笑顔でいる好きな人がいるからだ。

「なぁ白愛」

花火の音にかき消されて聞き取りにくいけれど、私は一生懸命に聞いた。

「俺、これから少し忙しくなるから卒業までデートできない」

それは衝撃的で、私の唯一の癒しを奪おうとする気がした。

「どうして!?」

「ごめん……」

彼はただ謝るだけだった。私もそれ以上は聞く勇気がなく諦めた。

そうして祭りが終わって家に帰って彼が言っていたことに関して唸って、やっぱりどうしようもないなんだなと感じた。

それでも学校で会えるし、話すことは出来るんだからいいんじゃないかなと思えた。

その日から卒業までデートをすることはなかった。寂しかったと言えば彼はどうするのか。気にはなるけれど、どうしようも出来ないのだろう。そんな気がした。

時々、彼が父に会いに気はしたけれど、私と話すことは滅多になかった。

そうして卒業式──