真っ白な血

二学期が始まり、本格的に将来が決まって、中々、2人でデートに行けなくなった。寂しかったけれど、お互いに忙しかった。その間も電話をしたり、仲は保っていたと思う。わざわざ紅斗くんは私のクラスに来て話をしたし、放課後に教室に残って血を吸われたり、そんな関係が続いた。

たまたま委員会の仕事で大量の荷物を持っていた時、西園寺くんがやって来て手伝ってくれた。お互いに特に会話もすることはなかったけれど、感謝だけは述べた。

「紅斗と付き合ったんだって?」

その話は彼からすると触れていい内容なのだろうか。けれど、会話は彼から始まっているので気にしないことにする。

「付き合ったよ」

「オレは置いてけぼり?」

「…………え?」

寂しそうに笑う彼に、私は思い出した。

そういえば去年に気が付かなかった告白があった。

「あの時は確かに、紅斗に必死で白愛ちゃんのことを利用したけど、今は本当にキミのことが好きなんだ」

必死になって一生懸命に伝えてくれる西園寺くん。私はその姿に応えたいと思った。そして同時に、やはり私の中には紅斗くん以外いないと感じた。

「……ごめんね、西園寺くん。私はどうしても紅斗くんがいいの。紅斗くんが好きなんです」

「…………………知ってる」

ただただ彼は寂しそうに今にも泣き出しそうな表情でそう言った。

そして教室まで無言で、特に喋ることもく終わった。あとで紅斗くんに何かされなかった?と問われたけれど、笑って誤魔化しておいた。