真っ白な血

結論から述べるならば、彼は本当に直球で言った。

「俺は白愛が好きです、良かったら付き合ってくれませんか」

その一言は私がどれほど望んだかわからない。けれどどうしても私の脳裏には、輝月の表情が浮かんだ。観覧車の中で寂しそうにした表情を、私はどうしても忘れられなかった。

「…………えっと……」

私もあなたが好きです、こちらこそよろしくお願いします! と言えたならどれだけ良かったか。

「傘黄さんのこと……?」

私の心を読んだかのように彼は名前を出してきた。私はそれに驚いて顔を上げる。彼は寂しそうな目をしていた。

「……あの人のことなんか忘れて俺だけに集中してくれ………………とか言ったら優しいアンタは無理なんだろうな……」

私は輝月の事を大切な大切な友人だと思っている。だから、何があろうと私は輝月を優先したいように思う。

「傘黄さんから伝言」

紅斗くんはまっすぐに私の目を見て、ゆっくりと言ってくれた。

「“白愛の好きなようにして欲しい。そうじゃなかったら、ワタシは諦めきれない。気まずい関係になりたいわけじゃないから、白愛が幸せな姿を見せて欲しい”だってさ……………………傘黄さんのことを利用するみたいで嫌だけど、俺は白愛と付き合いたい。白愛を幸せにするのは俺でありたい。だからどうか俺と付き合って欲しい……です」

少しだけ内気な珍しい彼の姿に、私は笑ってしまった。