真っ白な血

その日から微妙な関係になり、そのままの状態で最終日を迎えた、と言えたならば、青春をしているなと言われたのかもしれない。だが結果は違うくて。いつも通りにお互い接していた。

紅斗くんは私に会う度に話しかけてくれる。嬉しかったし、一緒にツーショットも取れて幸せだった。

そして西園寺くんだけは私に近づきもしなかった。なぜか私を恐れているようで話しかけても笑顔で断って、どこかに行ってしまった。

「あんなヤツ、放っておきなよ」

左隣でジュースを飲みながら紅斗くんが話しかける。

「けれど、一人で寂しいかも──」

という私の心配は必要なかった。相変わらず爽やかスマイルで女子を虜にし、周りに連れて歩いていた。

「もはやハーレム……」

右隣で小さく呟く輝月の内容に私は飲んでいたジュースを吹き出すかと思った。

「大丈夫……?」

輝月が心配してくれる中、紅斗くんがティッシュを取り出してくれた。私は友人関係に恵まれているように感じた。

そのあとはみんなで時間まで自由行動をする。この修学旅行の最も大きなイベントは四日目の遊園地だろう。

私はその日、輝月と一緒に二人でデートをする予定である。もう回るルートも決めてある。今から待ち遠しくて仕方がなかった。