真っ白な血

「うっそだぁ!」

楽しそうな輝月。今すぐにでもこの場から立ち去りたい私。

「……動画みよ」

露骨に話を逸らしてテレビの電源をONにした。

「何を見る? ホラー?」

「いや、今から夕食だし手短なのにしようよ」

「おっけい」

そうしてなぜかわからないけれど、動物の動画を二人で眺めていた。

「──そう言えば観たい恋愛映画があってさ」

そう言いながら自分の携帯から検索し始める輝月。私は少しの間だけそれを待った。

「これこれ」

そう言って輝月が見せてくれたのは、だいぶ前に公開された映画だった。

「夜中にこれ見よ」

「……夜更かしは美容の敵よ?」

「大丈夫っしょ」

そう言ってはいるけれど、絶対に途中で二人とも寝る自信があった。

とりあえず、しおりに表記されている時間になったので25階にあるレストランに向かった。

エレベーターに入り、二人で向かうと、もう我が校の生徒たちで貸切状態になっていた。

「バイキングなんだね……」

そう言いながら、管理人からトレイを渡される。私も輝月もそれを受け取った。

「何を食べようか……」

色とりどりのおかずに私たちは幸せな気分になった。とりあえず好きな物を取り、好きな席に座る。四人席に2人で座るのは少し照れた。

のちにやって来た西園寺くんと紅斗くんで、残りの二席は埋まったのだけれども。