真っ白な血

教室に到着すると、一斉にみんなから見られた。

え?登校初日でもう嫌われたりしたの……!?

そんな恐怖を抱えながら平常心を保つ。

「よろしくね」

そんな中、隣にいた女子生徒が私に声をかけてくれた。

妹と同じように優しい笑顔を向けてくれる。

「こ、こちらこそよろしくね!」

私は嬉しくなって満面の笑みで挨拶をした。

「ワタシの名前は傘黄(かさき)輝月(ひかる)。アナタは?」

お互いに自己紹介を終え、趣味の会話などを始める。

この様子だと彼女が私の友達になってくれそうだ。

良かった〜。一人で心細くて心配だった学校生活も、これで安泰だ。

そうして少しづつクラスに生徒が入ってくる。

○×年9月9日8時45分。

チャイムと同時に男性教員が入ってきた。

「本日のみ君たちを案内する君ノ宮(きみのみや)だ。よろしく!」

第一印象は少し暑苦しそうだと思った。絶対に体育教員だろう。

君ノ宮先生の指示に従い、私たちは体育館まで連れて来られた。

9時のチャイムと同時に扉が開く。そうして私たち新入生の入場だ。

全三クラスに別れ、私は二組だった。