紅斗くんと電話してから数日後、なぜかわからないけれど紅斗くんと一緒に帰ることになった。カフェの新作を飲みに。そしてゲーセンに向かった。
え? このまま、また紅斗くんは刺されそうになったりしないよね?
どうやら私の憶測は的中したようだ。すごい殺気がするような気がして後ろを振り向くと刃物を持った女子生徒がいた。
あの子は──
「嘘つき……嘘つき…………嘘つき……嘘つき!!!」
何かを言っている。この感覚だけはあった。気がついた時には私は紅斗くんに押されていた。
押された衝撃で地面にぶつかったけれど、大きな怪我をすることはなかった。紅斗くんが庇ってくれたのだ。
そして顔を上げると紅斗くんが女子生徒に刺されていた。自分が刺されそうになった時には避けれていたのに、私を庇ったばっかりに怪我をしてしまったのだろう。
「紅斗くん!!」
あの時、私が話を聞いた女子生徒は、震えながら刃物を捨て去り逃げて行った。私は走って彼の元に駆け寄る。
「紅斗くん!! 待ってね、救急車を呼ぶ──」
私が携帯を取りだして電話をかけようとした瞬間、紅斗くんはそれをとめた。
「え……?」
「……すぐに治るから大丈夫だよ、白愛」
大した怪我ではないような感じで、いつも通りの笑顔で紅斗くんは言い放った。
「どういう……」
紅斗くんは少しだけ重い足取りで裏路地まで入った。だだでさえ、人通りの少ない道から、人が全く通らない道まで来ると、静かさは倍増した。
「待って、紅斗くん」
紅斗くんは壁に寄りかかり静かに息を吐いた。本来、刺された人間はこうも長く意識を保っていられないはず。やっぱり紅斗くんは“人間”じゃないんだなと、実感した。
え? このまま、また紅斗くんは刺されそうになったりしないよね?
どうやら私の憶測は的中したようだ。すごい殺気がするような気がして後ろを振り向くと刃物を持った女子生徒がいた。
あの子は──
「嘘つき……嘘つき…………嘘つき……嘘つき!!!」
何かを言っている。この感覚だけはあった。気がついた時には私は紅斗くんに押されていた。
押された衝撃で地面にぶつかったけれど、大きな怪我をすることはなかった。紅斗くんが庇ってくれたのだ。
そして顔を上げると紅斗くんが女子生徒に刺されていた。自分が刺されそうになった時には避けれていたのに、私を庇ったばっかりに怪我をしてしまったのだろう。
「紅斗くん!!」
あの時、私が話を聞いた女子生徒は、震えながら刃物を捨て去り逃げて行った。私は走って彼の元に駆け寄る。
「紅斗くん!! 待ってね、救急車を呼ぶ──」
私が携帯を取りだして電話をかけようとした瞬間、紅斗くんはそれをとめた。
「え……?」
「……すぐに治るから大丈夫だよ、白愛」
大した怪我ではないような感じで、いつも通りの笑顔で紅斗くんは言い放った。
「どういう……」
紅斗くんは少しだけ重い足取りで裏路地まで入った。だだでさえ、人通りの少ない道から、人が全く通らない道まで来ると、静かさは倍増した。
「待って、紅斗くん」
紅斗くんは壁に寄りかかり静かに息を吐いた。本来、刺された人間はこうも長く意識を保っていられないはず。やっぱり紅斗くんは“人間”じゃないんだなと、実感した。

