真っ白な血

それから西園寺くんとの日々が続き、紅斗くんとの会話が減った頃。

『最近、西園寺と一緒にいるけれど付き合ってる?』

紅斗くんがそんなメールが来た。輝月ならまだしも、紅斗くんからこんなことを言われるとは思ってもみなかった。

『ううん、そんなことないよ!』

ついでに、ありえないポーズをしているウサギのスタンプを送っておいた。

『良かった〜』

『紅斗くんだって心配性じゃない?笑』

久しぶりに紅斗くんと会話出来た喜びは、どうも私にとって幸せな事だったみたいで。だから、いつも通りに夕飯の時間になってリビングに向かった時、茶愛に「何、ニヤニヤしてるの?」と惹かれたのは仕方がないことなのかもしれない。

会話はしばらく続き、今度、電話しようという話になった。急に電話するのは紅斗くんが嫌みたいだったからだ。私もあまり電話が好きでは無いから、日程を決めてくれるのは有難かった。その日までに心の準備ができる。

『了解!』

そうして紅斗くんとの会話の時間が終わったさなか、急に電話が来た。彼ではないことは理解していた。画面内を見ると“西園寺煉”と表示されている。

「西園寺くん……?」

勇気を振り絞って電話に出てみる。電話越しに西園寺くんの声が聞こえた。

〈あ! 白愛ちゃん?〉

その声は、いつも高いのに今日に限って低く。やっぱり男の子なんだなっと思わせる声だった。

「どうしたの?」

電話越しでも分かるほどにテンションの高い西園寺くん。

〈ううん、どうもしてない。けど白愛ちゃんの声が聞きたくてさ〜〉

今どこで何をしているのか。自分のことを考えてくれているのか。西園寺くんはハッキリと述べた。