真っ白な血

その後、茶愛はその場を立ち去ったようだった。私は涙を拭い、制服から部屋着に着替えた。

自分の机に向かい勉強を始める。最低でも一時間は勉強するように気をつけているからだ。

コンコンコン──

ノック音が聞こえた。ふと外を見ると茜色から真っ暗になっていた。時計を見ると7時前。どうやら長い時間、勉強に没頭していたみたいだった。

「ご飯よ、いらっしゃい」

母に呼ばれ、私は片付けをしてからリビングに向かった。

「あれ、お父さんは?」

いつもこの時間には家にいて夕食を共にするのに今日に限っていなかった。

「あら? 忘れたの? 今日は“満月”よ」

「え……あ、そっか……!」

外を見ると綺麗な満月が浮かんでいた。美しいその満月を眺めながら私は少しだけ怖く感じた。

「今日から1週間は用心しなさいよ、白愛」

「……わかってるよ」

そうして母と茶愛と私の三人で夕食を共にした。その後は風呂に入り、すこしゆっくりしてから寝た。