真っ白な血

数分後、天寺くんは帰ってきた。

なぜかだからわからないけれど、わたあめ以外の物も持ってきていた。

「天寺くん!?」

「ただいま、“赤宮さん”!」

「お、おかえり!」

犬みたいに楽しそうな笑顔を向けてくれる天寺くん。なぜか少しだけ可愛く見えて私は笑ってしまった。

「なんで笑うの〜!?」

「ううん、なんでもないよ〜」

一瞬だけ二人だけの空間になったような気がした。なぜか嬉しくて楽しくて、隣にいる茶愛のことを忘れてしまいそうになった。

姉として最低なことをしてしまうところだった。

「ていうか、その量どうしたの!?」

「ん? 戻る途中に色々な屋台の前を通り過ぎたらタダでくれたんだ。断れなかったから貰ってきたんだけど。よかったら貰ってくれない?」

「タダ!? いいの、かな……貰っても……」

「お姉ちゃん。遠慮してたら相手に悪いから貰いなよ」

「え、あ、うん……」

茶愛は少しだけ嬉しそうに貰っている。

ということで、私はたこ焼きをもらった。頼んでいたわたがしはきちんと貰ってお金も返したが、彼は受け取ってくれなかった。

そうして私達はベンチで飲食を行う。穏やかな空気が流れ、少しだけ空が暗くなったのを長めていた。

「ねぇ、どうして私が真ん中なの?」

「……特には意味ないから気にしなくていいよ」

茶愛はそう言って焼きそばを食べているし。

「ボクは“赤宮さん”の隣が良くて、端っこがいいからここにしただけだよ」

天寺くんはそう言っている。

何?この二人。不仲なの?