欲に負けて赤いスカートを履く。鏡の前でチェックをした。うん、いい感じ。

上にはピンク色のTシャツを着た。スカートの中に入れ、確認する。上には赤いカーディガンを羽織ってみる。同色ばかりだが、仕方がない。白い服を着ることを許されないのだから。

反対色でも着てみようかと思ったけれど、無理だと感じたのでやめる。黄色とかいいかもしれないけれど、少し違和感があるようにも感じた。

無難な赤とピンクでどうにかすることにした。

メイクをして身だしなみをチェックする。

きちんといつも通りに青いカラコンをした。

本来は白い瞳なのだけれど、なぜか母が恐れて私は青いカラコンをさせられている。

母は私が酷い目にあうんじゃないかと、いつも心配していた。白い瞳なだけでイジメにあうなら、私は生きていてはならないのではないだろうか。そんな気がした。