ある日の休み時間。
12月上旬。いよいよ本格的に寒くなってきた。
そんな中、私は委員会の仕事で職員室にやって来ていた。
「あぁ赤宮か。待たせて悪いな。これ教室まで運んでおいてくれ」
そうして担任から渡された大量の紙を持つ。
うわ、重たっ!
先生に迷惑はかけないように笑って「わかりました」と言ったけれど、苦笑いだったのだろう。
「天寺! ちょうどいい所に来た。赤宮の手伝いをしてやってくれ」
タイミングよく通りかかった天寺くんのおかげで私の荷物は半分でよくなった。
それに天寺くんが少し多めに持ってくれたおかげで私は軽く済んだ。
そういうところは紳士なんだなぁと感じながら無言のまま二組まで向かう。
なにか話題をみつけなければ、と焦ってしまうけれど、見つからずに時間だけがすぎた。
「なぁ。赤宮さんは彼氏とかいんの?」
ふと急に天寺くんが口を開いたかと思えばこれだ。
「え!? い、いないよ」
「……そーなんだ」
なんだろうと疑問に思ったけれど、天寺くんはそれ以上、喋ってくれることはなかった。
喋ったと言えば扉の前で感謝を伝えたぐらいだった。
12月上旬。いよいよ本格的に寒くなってきた。
そんな中、私は委員会の仕事で職員室にやって来ていた。
「あぁ赤宮か。待たせて悪いな。これ教室まで運んでおいてくれ」
そうして担任から渡された大量の紙を持つ。
うわ、重たっ!
先生に迷惑はかけないように笑って「わかりました」と言ったけれど、苦笑いだったのだろう。
「天寺! ちょうどいい所に来た。赤宮の手伝いをしてやってくれ」
タイミングよく通りかかった天寺くんのおかげで私の荷物は半分でよくなった。
それに天寺くんが少し多めに持ってくれたおかげで私は軽く済んだ。
そういうところは紳士なんだなぁと感じながら無言のまま二組まで向かう。
なにか話題をみつけなければ、と焦ってしまうけれど、見つからずに時間だけがすぎた。
「なぁ。赤宮さんは彼氏とかいんの?」
ふと急に天寺くんが口を開いたかと思えばこれだ。
「え!? い、いないよ」
「……そーなんだ」
なんだろうと疑問に思ったけれど、天寺くんはそれ以上、喋ってくれることはなかった。
喋ったと言えば扉の前で感謝を伝えたぐらいだった。