真っ白な血

「あかと……?」

「ん? 白愛、どーしたん?」

「あ、ううん! どうもしてないよ」

輝月がいつもの場所に座り弁当を広げている。

私も隣に座り、一緒に弁当を広げる。

「いただきます」

私の弁当は二段弁当で、下の段にはお米が入っている。そのお米の真ん中には梅干しが乗っていた。

上の段にはおかずが入っていた。朝から母が手作りした愛情の籠ったお弁当はとても美味しくて、輝月と会話するこの時間は幸せで、ずっと続けばいいのにと願ってしまう。

そんなこと叶わないのに。

「あかとなんて嫌い! いつか好きな人に嫌われてしまえばいいのに!!」

そんな声が聞こえるまでは願っていた。

どうやら声の主は女子生徒のようで、走ってどこかに行ってしまったよう。

輝月と目を合わせて疑問に思った。

「何事……?」

「わ、わかんない……」

とりあえず私たちは声のした方を向いて見る。

黒髪の生徒の後ろ姿が見えた。