「まーまーいいじゃん、話だけは聞いてやるよ」

ヘラヘラと笑う大樹。
その言葉に従って、理世はゆっくりと…ゆっくりと話し始めた。


「……杏音と晴に……なにをしたの??」


「…聞きたいか?」

身を乗り出す男子。笑い声があがる。







「…やっちゃったよぉん♪♪」

―――誰かがおどけて言った。



「ろすとばーじんさせちゃいましたぁ♪♪」

「きっとクラスで一番だよ!」

「ばーか、当たり前だよ!!!」

「血ぃださせちゃった。ごめーんね♪」

「理世よか早いだろ!」

「姉貴としてどー思う??」

「あーでも最後まで押しこめなかったぜ」

次々に好き放題に叫びだす。
わけがわからない。


…そんな…



……ロストバージン…って……!!!!!