その瞬間、不安そうに揺れていた彼の瞳にキラリと光るものが見えた気がして…
だけどその直後には、私は彼の腕の中にいて…その光るものが何だったのかはよく分からない。
〝もう離さない〟とでも言うように力強く、だけど大切なものを扱うように優しく私を抱く。
私もそんな彼の背中にそっと腕を回すと、その厚い胸板に頬を擦り寄せた。
「それにさ…暴力は嫌いだけど、仲間を守るために必死に戦う凌哉くんは嫌いじゃないかなって。」
人に暴力を振るう彼の姿は想像出来ないけど、誰かのために戦う姿は想像できてしまうから不思議だ。
「まぁ、結局何が言いたいかと言うと…
私は誰よりも凌哉くんのことが─────…」
〝大好き〟
伝えようとしたその言葉は、彼から降らされるキスの雨によって遮られてしまう。



