私とキミと、彼と







「リハビリすれば、日常生活に支障はないそうだけど…

今まで通りのプレイをするのは難しいかもしれないって…」






「…そんな…。」










誰よりもサッカーが好きで、誰よりもサッカーに真剣に向き合ってきた彼。

そんな人から、サッカーを奪うだなんて…


…神様はあまりにも残酷だ。






大好きなものを失って誰よりも悔しいはずの彼に、私は何て声をかければいいんだろう。

どうすれば…彼の心の傷を癒してあげることができるのだろう…。



彼に対する同情と同時に、そんなことばかり考えていた。


彼がどんなに苦しんでいたとしても、二人一緒に乗り越えていける。

…当たり前のようにそう思ってた。