「優衣ちゃんさ…」 蓮斗くんが口を開いて、何かを言いかけたその時、 「平岡さん、まだですかね?」 そんな上司の声が聞こえた。 「あ、ごめん。呼ばれてるから。行かなきゃ」 やっぱり期待しないほうが良い。 期待通りじゃなかった時、辛いのは自分だから。