夏休みが終わり、残暑続く9月。

9月が始まると同時に、月末の大イベントへのカウントダウンのゴングが鳴る。

それに、今年は去年と何かが違う。



「光瑠、この後委員会。第一理科室ね」

「オーケー」



文化祭実行委員である光瑠は、今日もバタバタ動いている。

私と光瑠の距離は広がっていくだけで、それ以外は特に何も変わりなかった。

私は文化祭の準備をクラスメイトとコミュニケーションを取りながら、ただ進めていく日々。


私と光瑠の隙間風を、他の4人は気を遣っているのか、昼休みは各々で過ごすようになった。

私は那津花と空き教室、男児陣はいつもの秘密基地。


LINEグループも機能しなくなっていた。

完全にわたしのせいで崩壊寸前だ。