オレンジジュースを飲む頃



「今日は俺の奢りね。俺が誘ったから」


彼はそう言うと、240円をばぁやに渡し、ばぁやが蓋を開けてくれたオレンジジュースの1本を私に渡してきた。


「あ、ありがとう」

「どういたしまして。じゃあ、おれのとっておきの場所教えるから、ついてきて」



彼はそう言うと、ばぁやがいるカウンターの方に入り、奥へと進んでいった

ついて行くと、見えてきたのは、茶色のドア。

ギーって音が鳴り、開けると屋根付きのところに2人掛けの青いベンチが1つポツンと置いてあった。


お店の中も好きだが、少し離れたこの場所も良いかもしれない。

光瑠が好む理由も分かる気がする。


「いいだろ、ここ。中学上がってからばぁやに教えてもらってから気に入っちゃってさ、今や俺の特別な場所。ここで飲むオレンジジュースが好きなんだよね」