愛おしき者

私は、足を止め周りを見渡した…

夜の街路には、腕を組んで歩くカップルに仕事帰りのサラリーマン…夜遊びの学生や夢を追いかけストリートライブをする若者など、沢山の人たちで溢れている

この中で、本当に幸せな人なんて、どのくらいいるのだろう…

誰もが何かを守る為に、必死に何かを犠牲にしている…

それが、家族だったり仕事だったり…恋人だったり…

今の私には、何もない…

ただ、自分を守る為に、極力面倒な事から逃げてるいるだけ…

ただ、それだけだ…

私は、ため息をつき、また夜の街を歩き出した…