《ハヌルside》

 あれから四年後。

 パタパタと廊下を走る足音。振り返

らなくても分かる。

「ウォル、今日は帰り遅いんだっけ」

「ん。朝ごはん美味かった、ありがと

う。行ってきます。後で買ってきて欲

しいもの送って」

「うん、ありがとう。行ってらっしゃ