大好きです、部長。

 そう言っても起きない。試しに肩を

揺すってみても起きない。

(ダメだ、完全に寝てる)

 結局俺は、ハヌルを背中に乗せてこ

っそり旅館に戻ることにした。背中に

背負ったハヌルは、とても軽くて、強

風でも吹いたらそのまま飛ばされそう

だ。坂道をのぼっていても全然疲れな

い。