中3の夏。あの時、うちは告白をOKした。好きとか好きじゃないとか関係なく、断ったらどうなるのか、怖くて怖くて仕方がなかった。

彼の名前は…思い出したくもないや。あいつは、うちと付き合ったあとも、男の友達は作らずに女の子とだけ仲良くしていた。目の前で女の子とイチャイチャした後、こっちを向いて頬を強く叩いてきた。
「お前は全然愛情表現しないよな。お前を好きな奴は俺しかいないのに、どういうつもり?」
痛い。辛い。涙がでそうだ。愛情表現しないって言ったって、だってうちはお前なんか…
「…じゃない」

「あ?」


「好きじゃない!!!!」
感情が、痛みが、涙が、抑えられなかった。
「うちはあんたのことなんか好きになったことなんてない!もう別れよう!」

……言い切った。やった、やった。言い切った。やっと、やっとこれで終わるんだ。

パンッ