朝起きて、あぁ。夢だったんだと思う
あれはなんだったんだろう
陽の光が綺麗で眩しくて手をかざしてみる
この世界がこの光のように暖かく綺麗なものだったらこんな思いは存在しない
そんなこと考えている間にも
時間が過ぎていく

「急がないと……!」

朝はパンを食わいて
急いで制服を着て
髪を整えて
行ける準備したら家族に向かって

「行ってきます!」

そう言って元気に出ていく
学校なんて正直行きたくない
それでも行かなければいけない
理由などそこには存在しないが、この世界が
私をそうする

行きたくない
そう思う日はいつも一緒に行く友達との
約束の時間より早く行って
道にある『綺麗なもの』を探す

今日は紫陽花が綺麗に咲いている
向かいから来ている小学生の子供たちは
仲良く楽しそうに話している
雀が鳴いていてふとこっちを見てくる
その可愛らしい瞳はきらきら輝いている

今日はこれくらいか…

学校について荷物を片付けて
授業受けて
昼休みになり

やっと開放される

そう、私の楽しみは昼休み誰もいない屋上で
立ち入り禁止のこの屋上でゆっくり
空という綺麗なものを
街という綺麗なものを見て
過ごすこと。
そして、少し楽しんだ後で考える

《この世で1番綺麗な死に方は何か》

この課題だけが終わらない
私はこの課題を幼稚園の頃から考えている