「ごめん、それボクの」とその子は言った。 「あ、うん……あの、短歌書いてるの?」 「書いてるよ。これとか」その子はポケットから紙切れを出した。 「これとか」続いて、反対のポケットから別の紙切れを出した。くしゃくしゃだ。