そうして、私は怪しい店が立ち並ぶ路地に入って行った。しかし後から知ったのだが、夜の店の並ぶ路地は一筋向こう側で、そこは単なるなにもない路地だった。どんどん路地の奥へ入っていくと、浮浪者のお爺さんが、雨で透けたワンピースの胸を、舐めるように見ていた。ゴミが散乱し、何羽ものカラスの鳴き声がする。