これでいつも通り、タイムセールの卵を六個

買える!

心の中でガッツポーズをすると、服の裾がクイクイ

と引っ張られた。

「おねーちゃん。ゆうた、おやつほしー」

「ぼっ、ぼくもっ……おやつほしい……」

「いいよー。ほら、持っといで」

短い足で精一杯お菓子売り場に走っていく悠太と

悠人。

小学二年に進級しただけあって、去年よりも走る

スピードが速くなっている。

誰かにぶつかってないといいけど……。