恋の雨宿り


今日は体育があるぅ!!!私が最も好きな教科、そして得意分野なのですっ!


「なぜ、そんなに元気なんだ菜野花は・・・。」
「はるはるって不思議。」
「私は菜野花ちゃんらしいと思うよ。」


フッフッフッ。今日の私はやる気に満ちているのだ。今の私を止められる者はいない!


「へぇ〜。体育があって喜ぶ女子なんているんだな。もしかしてお前って、男だったりする?」


そういう失礼なことを言う奴で知ってるのは1人しかいない。


「今、なんか言った?夕陽君?」
「こっわ。俺、今日が命日かもしれない。」
「本当にそうしようか?」


そう言うと、笑いながら夕陽は走って行った。もう君なんか付けないもねーだっ!いいよ。
こうなったら今日は私の実力を見せてやる。


「今日から体力テストだ。外は雨でタイムを測れないから、シャトルランをするぞ〜。全員、走る準備しろ。」