恋の雨宿り


私は美波 夏希。最近の転校生春衣 菜野花ちゃん。私の隣の席で仲良くなった友達。と、思ってない。紅羽君がバスケの試合をしてる時に菜野花ちゃんが向けていたあの瞳は恋に落ちたような眼差しだった。当の本人は気づいて無いようだけど。そして、昨日。


「あの!」


ん?この声・・・って。紅羽君・・・と菜野花ちゃん?
どうして2人が一緒にいるの?2人の話を聞いて、だいたいの事情が分かった。まさかそんなことがあったなんて。なんかヤダな〜。
って思った事が最近すぎる私の出来事。


「夏希ちゃ〜ん!」
「菜野花ちゃん?どうしたの?」
「聞いてよ!聞いてよ!」
「うんうん!」
「私ね〜。昨日、紅羽君とお話したんだ〜。」


え・・・。なんで今その話するの?ちょっと話題を変えたい。え〜っと・・・。


「そうなんだ〜。良かったね・・・。
私も聞いてほしい事があるんだげど。」
「うん!何?」
「実は私の家族みんな帰ってくるの遅いんだ。
良かったら2人でご飯食べに行かない?」
「もちろん!喜んで行く!」


やったっ!あ、私が嫉妬したのは紅羽君にだよ。 仲良くなった友達ではなく、仲の良い親友になりたい!だって菜野花ちゃん可愛いんだもん。 本人は自覚してないげどね。もちろん菜野花ちゃんが恋したら見守るけど、それまでは別にいいでしょ?邪魔はしないようにはするつもり。


「どこに行く?」
「菜野花ちゃんが決めていいよ?」
「ん〜・・・。」


私も、もっと菜野花ちゃんと仲良くしたい。紅羽君も菜野花ちゃんの良いところを気づかないかな〜。


「ラーメンが食べたい!」
「うん!じゃあラーメンにしようか。」
「夏希ちゃん天使♡」


大丈夫。菜野花ちゃんは大天使だよ♡
菜野花ちゃんの親友になれるように私も日々努力します!まずはもっともーっと仲を伸ばす。
よし、今日はラーメンだぁ!