「リレーの走順が変わって、私は変わらずアンカーなんだけど、第2走者のミラちゃんと第3走者の奏太が入れ替わったんだよね〜。」
「・・・。」
「なんでなのか分からないけど、昨日の放課後に奏太が言いに来た。だから、」


そうして話していた途中で、月音が走り出してどこかに行ってしまった。月音っ!と名前を呼んで、私も走り出そうとしたげど、夏希ちゃんと咲薇に止められた。


「はるはる、大丈夫。」
「そうだよ!月音ちゃんは菜野花ちゃんが大好きだから心配してるんだよ。」


そう言われては私は何も言えなくなる。心配はかけたくなかったけど心配させてしまった以上、じっと待っていよう。


「でもなんで今更、走順が変わったの?」
「それは私も分からない。昨日言われただけで特に理由も聞いてないし・・・。」


理由を聞いておけば良かったな〜。