「菜野花ちゃんの小学校の頃の話も教えてよー!」
「賛成!はるはるの聞きた〜い!」


え〜、大した思い出とかないからなー。あ、でも1つある!小学6年の頃の話。


「小学6年の頃に私の女友達と男友達が付き合って、何故か私も一緒に遊園地に行くことになったんだよね。」
「何だ、その話は・・・。」
「だよね。未だに何でなのか分からないもん。」


はぁ、2人とも元気にしてるかな?少し気分が沈んでる私を見て、3人が元気づけてくれた。


「菜野花が楽しみにしてた体育祭でしょ?元気出せ!」
「うんうん。いつもなら、はしゃいでたでしょ!」
「気分を上げて、午後も頑張ろう!」
「み、みんな〜。優しい天使達だぁ〜。」


よし!気合いを入れて、午後も盛り上がるぞ!ほっぺを叩いて立て直す。それに午後には紅羽君と勝負をすることになっている選抜リレーがある。考えるのは自分の家に帰ってから。


「そろそろ、移動しようか!」
「ふぅ、いつもの菜野花だ・・・。」


みんなに心配をかけていたらしい。申し訳ない。お礼を言って、応援席へ向かった。