恋の雨宿り


月音、夏希ちゃん、咲薇ちゃんが来てくれて少し落ち着いてきた。そして保健の先生のところに向かい、紅羽君は応援席に戻ってもらった。てか、月音が戻れって言ってた。


「菜野花ちゃん、大丈夫?なんで泣いてたの?」
「菜野花のことだから痛くても泣かないでしょ?」
「そうだよ!嘘つかないでよね!」


みんなの鋭さが怖い。どうして分かるの?


「ねえ、告白してないのに振られた感じになっちゃて、泣きたくなるような気持ちになるのはどうしてなの?」


こんな気持ちになるのはどうしてなのか自分でも分からないし知らない。みんなはしばらく黙っていた。やっぱり困っちゃったかな?


「菜野花。」


少し呆れたような、でも優しく、月音が私の名前を呼んだ。月音は困ったように笑った。


「その気持ちを教えることは私たちには出来ない。」


月音だけじゃなく夏希ちゃんも咲薇ちゃんも同じ考えだと頷く。分かるけど教えてくれないのか・・・。


「それは自分で気づかないと意味がなくなっちゃうからね。」
「その通り!よく考えてみな。」
「・・・。うん、分かった。」


この気持ちの正体を突き止めるよ!よく考えよ!