「広いね〜。」
「うん。俺もそう思う。一人暮らしなんだけど・・・。」
え、一人暮らし!?びっくりしすぎて口から心臓が出るかと思った・・・。紅羽君の家ってお金持ちなのかな?
「お父さんとお母さんは何してるの?」
「お父さんが営業会社の社長でお母さんはイラストレーター。2人とも忙しいから最近は会ってない。」
一瞬、紅羽君の表情が曇った。もしかしてしつこかったかな?急いで話題を変えよう!
「そういえば、体調どこが悪いの?」
「ちょっと熱っぽくてね・・・。」
熱か・・・。どれぐらい熱があるんだろう?そう思ったので紅羽君のおでこに手を当てる。ん〜、確かに暑っついな・・・。
「あの・・・。菜野花ちゃん?」
「ん?あ、ごめん・・・。」
許可も得ずに人のおでこに触ってしまった。無意識だったから恥ずかしい。よく見たら紅羽君さっきよりも顔が赤くなってる。病人だから早く休ませないと!
「紅羽君は寝て!ご飯食べた?」
「大丈夫だよ?」
「ダーメ!大人しく寝てて。病人の「大丈夫だよ」は説得力がないし。無理は良くない。」
引っ張りながらベッドに紅羽君を押し付けて教えて貰ったキッチンまで移動した。
「よし、料理開始!」
