恋の雨宿り


「いっ・・・たぁ。」
「どうしたの!?大丈夫!?」
「大丈夫。足の小指を壁にぶつけただけ。」


いや、めっちゃ痛いやつじゃん。本当に大丈夫なのか?紅羽君でもそういうことなるんだな〜。意外な一面だ。しばらくすると鍵をあける音がしてドアが開いた。少し顔が赤くなっている。熱かな?


「どうしたの?俺の家って教えたっけ?」
「バスケ部の先輩に聞いたの。勝手にごめんね。」
「大丈夫だけど。俺に何か用?」


お見舞いに来たんだけど迷惑かな?
まぁ何とかなるか。


「紅羽君が休んでると聞いて。体調悪いのかと思ってお見舞いに・・・。」
「あ、・・・どうすっかな、」


紅羽君、困ってる。やっぱり帰った方がいいかな・・・。突然来ちゃったし。


「今部屋が汚いんだよね。それでもいいなら上がって。何もおもてなしできないけど。」
「え、あ、ううん!大丈夫だよ!」


そう言うと紅羽君はくしゃっと満面の笑顔になった。眩しくて思わず目を細めるくらい。よし、紅羽君が学校に来れるくらいに頑張って看病するぞ!


「お邪魔します!」


紅羽君の家はとても広い。それに汚いどころかむしろ綺麗すぎる。めっちゃ高価な家。家具は少なめでシンプルで整っている。