「あの、紅羽君の家って聞いてもいいですか?」
「おっ、君は紅羽のファン?」
その質問の答えってどうなんだろう。ファン?友達か?ものすごく微妙なんだけど。
「黙ってどした?」
「いえ、よくわからないです。多分友達です。」
「友達なら教えてもいいな。LINE交換しよ。住所やる。」
「ありがとうございます!」
何とか教えて貰えた。正直、教えて貰えないかと思ったけど良かった。紅羽君は人気だし、もしかしたら女子は苦手意識があるかもしれないからね。とにかく紅羽君のお見舞いに行こう。場所もわかったし。学校を出たけど何か買っていこうと思い、近くのコンビニに寄った。
「こういう時、何を持っていけば・・・。」
無難なのは飲み物だね。カゴの中に入れて次は梅干しを入れた。梅干しは体にいいからって私のおばあちゃんが言ってた。後は適当でも良いか。
そこから買い物が終わり、紅羽君の家に向かった。迷惑じゃないかな?大丈夫かな?恐る恐るインターホンを押した。ドキドキと待っているとインターホンから紅羽君の声がした。
「はい。」
「紅羽君?菜野花です。」
名前を言った途端、ドンッと鈍い音が聞こえた。
