恋の雨宿り


あの日の騒ぎは嵐が過ぎ去ったように穏やかになった。ミラちゃんとはあの日以来、何も会話をしていない。リレーの練習でも。


「びっくりだよ。まさか美来が犯人だったなんて。」
「うん。ミラランはずっと優しいと思ってたのに。」
「私もびっくりだよ。」


そうだよね。表では優しくても、裏も優しいとは限らない。もう少し警戒心を持っておいた方がいいかな ?


しばらく気分が乗らない日が続いた。3人は気を使ってくれてるのか、あの日のことを触れないでくれた。正直怖かったんだけど、紅羽君が来てくれたときの安心感を今でも覚えてる。


「そういえば最近、紅羽君休んでるよね。」
「え!?そうなの?」


大丈夫かな?しばらく紅羽君とは会っていない。隣のクラスなのに見かけないなんて・・・。しかも、体育祭まで残り3日だけど。心配だし、お見舞いでも行こうかな?


「この顔は・・・菜野花、お見舞いに行くの?」
「なんで分かるの。」
「顔に書いてあるのだよ。」


そうなんだ・・・。これから気をつけよう。でも、紅羽君の家にお見舞い行くのはいいとして、一つだけ問題が。紅羽君の家ってさ、どこ?女子に聞けないし、紅羽君の友達に聞こうかな?あ、でもバスケ部の人に聞いた方がいいか。よし完璧。