恋の雨宿り


相手の女の子と男性の姿がハッキリと見える。女の子は見覚えがあるどころではない。同じ選抜メンバーの1人のミラちゃんだった。いつも優しいミラちゃんの印象が強かったのに・・・。


「お前!何やってんだよ!」
「紅羽君、何でここに・・・。」
「俺は頼まれただけだから帰るぜ!」
「ちょ、ちょっと〜!!」


こうしてミラちゃんと紅羽君とこの場に残される。途中でミラちゃんが逃げようとするが、紅羽君に二の腕を掴まれてそれは叶わない。今回のことは私は怒っている。こんなことをされて怒らない人はいないよ。


「で、なんでこんなことしたの?菜野花ちゃんは君を傷つけるようなことしないと思うけど。」
「うん、しない!」


そんなことすると私の良心が傷ついちゃうもん。それに悪いことをしたのはミラちゃんの方だし。全然罪が重いと思います!てか、紅羽君と話してる先輩とかいるじゃん。何で私だけダメみたいになってるの!?


「私は、・・・私はっ!紅羽君が好きなの!」


うん。そうじゃなかったら、こんなことしないもんね。大体は予想通りだよ。


「紅羽君と話してる女子は私以外にもいるよね?」
「先輩達に敵うわけないじゃないっ!それに1年生で紅羽君と会話してるのは貴方しかいなかった!」


泣き叫ぶミラちゃんを見て本当に紅羽君が好きなんだと感じた。1年生で紅羽君と話してるのは私だけだったんだ・・・。初めて知った。


「だからって人を傷つけるのはいい事ではない。」


いつもより低い声。紅羽君は相当怒ってるみたい。そして、紅羽君はミラちゃんを睨んだ。ビクッと震えながら身構えるミラちゃん。私も一瞬怖くなった。そんな目で見られたら一生立ち直れないも。


「虹輝 美来。俺はお前を許さない。」
「うっ・・・ぅッ〜」
「俺との恋は諦めた方が身のためだよ。」