「君に頼みがあってね」
男はしゃべりだした。

「頼み?」
オウム返しに呟く。それと同時にやっぱり、といった感覚が湧き上がっていた。

席を立ちたい気がしたが、ケーキの事がある、話しは全部聞く必要があった。

「頼みって何ですか?」