育児に奮闘していたら、イケメン整形外科医とのとろあま生活が始まりました

ドキドキしながら次の言葉を待っていると、おかわりのビーフシチューをお皿によそった美優もリビングへと戻って来る。


「妃織? どうしたの?」

「……せんせいは、ママのことがすき?」

「えっ、ちょっとどうしたのよ妃織」


思いがけない質問に、慌てているのは美優の方。
いきなりどうしたのかとも思ったが、意味もなくこんなことを聞くわけがない。

俺は妃織ちゃんと目を合わせると、できるだけ冷静にと自分に言い聞かせながら答えた。


「うん。大好きだよ。もちろん、妃織ちゃんのこともね」

「ひおも、せんせいがだいすき。だから……だからね?」


言葉を探しているのであろうか。ゆっくりと話を進めていく妃織ちゃんのことを、2人で見守る。


「ひおの、パパになってくれる?」


まさか。2歳児の口からそんなことが発せられるなんて、いったい誰が予想しただろうか。

予想もしていなかった妃織ちゃんからの質問に、俺は手に持っていたロールパンを落としてしまった。
「ポスッ」というパンがお皿の上に落ちる情けない音に、俺はふと我に返る。

美優に至っては目を大きく見開いて、ビーフシチューをすくったスプーンを持ったまま動かなくなっている。


「ひおね、ずっとパパがほしいっておもっていたの」