育児に奮闘していたら、イケメン整形外科医とのとろあま生活が始まりました

「それでは、オペ出しの時間ですので失礼します」


ペコリと軽く頭を下げてから、階段を駆け下りて病棟へと向かう。

あぁ。なんだか、無性に美優に会いたい。
その思いが通じたのか白衣のポケットでスマホが震えているのがわかり、美優からのメッセージを受信していた。


『今日は一段と寒いので、ビーフシチューにしますね』


美優も、仕事の合間に連絡をくれたのであろう。
可愛らしいメッセージの内容に、思わず頬が緩んでしまった。

今日は、できるだけ早く帰れるようにしよう。そんなことを考えながら、午後の手術に挑んだ。


* * *

「えぇっ!? そんなこと言って、大丈夫なんですか?」


夕食のビーフシチューを口へ運びながら、驚いた顔で俺のことを見ている美優。

今日は比較的早く帰宅することができて、久しぶりに3人でテーブルを囲むことができた。
最近スプーンの使い方が上達した妃織ちゃんも、俺の横で一心不乱にビーフシチューを頬張っている。

早速昼間の出来事を美優に話したわけなのだが、案の定目をまん丸にして驚いているようだ。
いや、まぁ驚いて当然かもしれない。

宇田総合病院の医院長の娘に向かって、散々失礼なことを言い放ってきたのだ。アメリカ行きの話がなくなってもおかしくはない。