「待って!お姉ちゃん、靴紐!!」
靴紐?と聞こうとしたが、どこかでつまづいてしまい、いつの間にか顔が地面に近い。転けてしまうと分かっていてもどうしようも出来ずに次の衝撃に備える。
鈍い音と共に痛みがやってくる。百八に怪我はないだろうか、、。私がしっかりしていないからこうなったんだ。
「百八!怪我してない?本当にごめんね」
「僕は怪我してないけど、お姉ちゃん血でてるよ」
傷口を見ると少し血が出ていた。先程までは痛くなかったのに傷口の方を見てしまうと痛みが出てきてしまった。
「血出てるけど大丈夫だよ!!」
百八を安心させるように言ったが結構痛いかもしれない。歩き出してから血の量も増えたような気がする。けど、家まであと少し。もう少しだけ頑張れ自分。
