「色々、すみません。」
心春ちゃんのお兄さんから話しかけられたので、顔を上げるとなんと、、
「いーえ、、大丈、、えっ、鮫島くん!!??」
キラキラと輝く金色の髪に反した、どこまでも深い黒色の瞳。そして同じ制服。なんと言っても顔の良さで分かってしまう。どうして今まで気づかなかったんだろう。
その前に、鮫島くんが妹のお迎えに来ているの?え、、あの不良くんが?
「あ?お前、、」
心春ちゃんを前にする声とは少し違った低い声。もしかして、妹に変な物を渡すなと怒られてしまうだろうか。
「あっ!百八!帰るよ〜!!!!」
私は鮫島くんの返答を遮り、百八の手を繋いで家まで帰ろうとする。
やっぱり、鮫島くんは少し怖い。何を考えているのか私には分からない。
