「だって、、お兄ちゃん、」
「うん、心春ちゃんどうしたの、?」
私は心春ちゃんと同じくらいの背になるようにしゃがんで口を開いた。
「お兄ちゃん、せっかくお迎えに来てくれたよ?」
「だって、心春がいるとお兄ちゃん大変そうだもん。だったら心春いらない方がいい。」
心春ちゃんは切なくそう言った。この顔を私は何度も知ってる。小さい頃の私みたいな顔だ。
「心春ちゃんはお兄ちゃんの為に帰りたくないんだね。でもね、お兄ちゃんは一緒にお家に帰る方がよっぽど嬉しいと思うよ?それにね、心春ちゃんはいらない子なんかじゃないよ。お兄ちゃんにとってはとっても大切な子だよ」
