『 ドンッ 』
すごい物音がして後ろを振り返る。その音の正体はカバンを机に置いた音のようだった。
「うわー、怖っ」
いっちゃんが怖がるのは当然のことだと思う。なぜなら不良で有名な 鮫島くんが機嫌悪そうに席に座っているからだ。
有名なのには理由があって、まず一つ目はその顔の良さだ。そしてもう一つは中学生の時に教師を殴りその教師を辞めさせたことがあるらしい。噂だけど、、。
なんだが、機嫌の悪い今の鮫島くんの雰囲気はなんとも、ひと一人殺せそうだ。
「百花!あんな人が隣の席とか大丈夫??もう私心配だよ!!」
そうなのである。なんと、くじ引きで決まった私の席は鮫島くんの隣だった。 せっかく1番後ろの席なのに緊張で気が気でないとは何回も思ってしまった。
「ちょっと怖いけど、そこまで悪い人じゃないと思うよ、?」
まぁ1回も鮫島くんと話したことは無いんだけれど、、。
「何かあったら相談乗るからね〜!」
「ありがとう、いっちゃん! けど大丈夫だよ!」
せっかく、隣の席なんだ。怖がっていてもしょうがないし出来れば仲良くなりたい。だって、1人って寂しいもん。
いつも鮫島くんは1人でいるみたいだ。鮫島くんは寂しく無いのかな、?
