「これがウチの元気の出るおまじないだからな!」

嬉しそうにそう言っている鮫島くんを見てなんだか可愛すぎて胸がムズムズしてしまう。
私はなんで見た目だけで怖いって思ってしまってたんだろう。

ーーどう見ても

可愛すぎるでしょぉ、、

こんなの反則だ。可愛すぎるよ鮫島くん。

「おい、俺も2人もお前のこと待ってんぞ」

「え、?」

待ってるってどういうこと?何を待っているんだろう。

「ほら、一緒に帰るんだろ?今度は逃げるなよ」

私が逃げたのを根に持っているのか釘を刺してくる。なんだか拗ねている子供みたいでなんでも可愛いと思ってしまう。

「うん!帰る!」

私が逃げないようにか、4人で仲良く手を繋いで帰路へ着いた。

なんだか、いつもより帰り道が早いような気がしたのにいつもより空は茜色だった。